主開閉契約を活用するには
電気代が安くなるという話は、これまでもたくさんありました。
一番ポピュラーなものは、節電器と言われるものです。
これは電圧を下げることで使用電力を削減する仕組みです。
一般に少し高めの電圧で供給される電力を、100Vに安定化させるのであれば電気機器のためにも良いのですが、節電のために、それ以下に下げているケースが多いです。
電圧を下げすぎると、蛍光灯の寿命が短くなるなどのトラブルが発生する場合もあります。
数パーセントの節電にはなりますが、掛かった費用に対して、実感できるだけの効果がないと言うケースが見受けられます。
パワーブレーカーは、使用電力を削減するのではなく、基本料金を見直すことで電気代を適正化します。
基本料金について
電気代の基本料金は、お客様の設備に安定して電力を供給することを保証するための費用です。
低圧電力の場合、この費用の決め方が2種類用意されています。
負荷設備契約
低圧電力を使う機械類(負荷設備)の使用電力の合計に割引率を掛けて契約電力を算出します。
設備の使用状況に関わらず、申請した負荷設備の最大使用電力に対して電力会社が基本料金を決定します。
主開閉器契約(ブレーカー契約)
契約者が、自分のところで使う最大使用電力を設定し、契約電力を設定します。
電力会社に認定を受けたブレーカーを設置し、契約電力を超えた場合は電力を遮断することを条件に、契約電力を自分で決めることができます。
負荷設備を同時にフルパワーで使うことはありません。
主開閉器契約にすることで、現実に即した基本料金を設定することができます。
主開閉器契約を有効にするパワーブレーカー
主開閉器契約を使うことで、基本料金を削減することはできるのですが、次のような理由からあまり使われていません。
- ブレーカーの種類が少ないため、適正な電力に相当するブレーカーがない。
- 思わぬ使用状況があるとブレーカーが落ちてしまうため、あまり契約電力を下げることができない。
- 主開閉器契約に詳しい電気屋さんが少ない。
せっかくの主開閉器契約も、これでは有効に活用できません。
パワーブレーカーの逆転の発想
通常、ブレーカーは設定されている電流値を越える電気が流れると落ちるようになっています。
社団法人日本電気協会(JEAC)の発行する「配電規定」に、設定値以上の電流が流れた場合にブレーカーが動作する許容時間が規定されています。
通常のブレーカーは、安全のためにできるだけ早く遮断しようとするのですが、パワーブレーカーはROM制御によって許容時間ぎりぎりまで遮断しないブレーカーです。