Archive for the ‘健康食品’ Category

18
11 月

富山の薬売り

   Posted by: 福田 浩

富山の薬売りについてちょっと調べてみました。

よく言われる「配置薬」「先用後利」という仕組みは、富山のオリジナルではないんですね。それ以前から普通にあった。
ですが、配置薬というと富山の薬売りというイメージがある。

いろんな偶然が重なった部分はあると思います。
富山藩第2代藩主前田正甫の功績というのも有るのでしょう。
ただ、彼は決して名君ではなく、浪費家で富山藩はただでさえ貧しいところにさらに財政難で何とかしなければと言うところもあったのでしょう。
北前船の重要な拠点であり、北海道の昆布を薩摩を通して琉球から密貿易し、大量の漢方薬を手に入れたという地の利も商才も有ったのでしょう。

僕が注目するのは、「オマケ」です。
おそらく、世界でもかなり早い時期に「オマケ」を意識的に使ったのは富山の薬売りではないかと思います。

和紙の産地でもあることから、紙風船を「オマケ」として全国に広めたのは富山の薬売りなんだそうです。
上方や江戸の文化を版画として広めた功績も大きいでしょう。

結局のところ、富山の薬売りは、「薬」よりも「情報」を商ったのではないかと、そんな気がします。
それまでは庄屋さんのところにしか行かなかった配置薬を一軒一軒置いて回った富山の薬売りは、戦前には台湾や満州にまで脚を伸ばしたと言います。
そんな県民性もあって、コツコツと歩いた薬売りからの情報を人々は待ち望んだことでしょう。

モノあまりの時代、モノに情報を載せて売ると言うことも考えていかなければいけないんだろうなと思います。

このページの先頭へ